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若い女性の5人に1人は、「正常体重」なのに体脂肪率が高い"隠れ肥満"

運動不足は肥満にとどまらず、メタボやさまざまな生活習慣病と密接につながっています。






高血糖や糖尿病はその代表的なものであり、食べ物からとり入れた糖分(ブドウ糖)がエネルギーとして各器官に十分に取り込まれずに、血液中にだぶつく病気です。



血液中のブドウ糖(血糖)の最大の取り込み器官は筋肉であり、運動不足で筋肉を使うことが少ないと筋肉量が減ってしまい、血糖が十分に使われず高血糖からメタボ、糖尿病を起こすことにもなります。 

 




さらにこれらは動脈硬化から心臓病などの命にかかわる病気の危険性も高めます。


デンマークでの中高年を対象にした調査によれば、通常、体の中で筋肉量が最も多い太ももの太さ(周囲の長さ)が細いほど、心筋梗塞などの心臓病になりやすいことがわかっています。


これは日本人にも当てはまると考えられています。


運動習慣で十分な筋肉量を保つことは、心臓病やその先の死亡危険度も下げることに役立つのです。

 




 ところで日本人の男性には肥満者やメタボ該当者が多い一方で、女性は20~40歳代で「やせ」(BMI=18.5未満)が増加し、20歳代の約2割が「やせ」でした(『平成16年国民健康・栄養調査』)。



さらに、石井教授が平均年齢20歳の女性を対象に行った調査研究では、5人に1人が"隠れ肥満"(BMI 25未満の正常体重なのに、体脂肪率30%以上)だったのです。




 「体重を減らすばかりで、肝心な脂肪が減っていない。


減ったのは筋肉で、やせた体に残っているのは脂肪だらけ、というケースもあり得るのです」と石井教授は警告しています。


食事制限で炭水化物(糖分)を減らし過ぎると、体はその分のエネルギーをたんぱく質、すなわち筋肉からつくるようになります。


その結果、筋肉が減って脂肪はそのまま残り、体重は減っても体脂肪率が高い隠れ肥満になるのです

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