今じゃないと遅すぎるのにはワケがある
「老後の心配は50歳くらいになってからすればいい、30代の今、先のことなんて考えられない」と思っている方も多いのではないだろうか。
しかし、何十年も続けてきた生活スタイルを変えるのはトシをとればとるほど難しい。
高齢になった分、精神も老化していくからだ。
トシとともに低下する『気力』 中年期にさしかかり運動不足を自認している人が、「運動をしないと健康に悪いから・・・」 という気持ちで始める場合、運動への意欲(欲求)ではなく、気力(意思の力)がはたらいているのである。
しかし、運動する習慣がつけば、意欲も戻ってくる。
たまに休むと何となくスッキリしない、「運動したい」と思うのがそれである。
ところで、気力もトシと共に低下していく。
特に多いのは、老化の自覚症状が増えていくにつれて気力が低下し、前向きな考え方ができなくなるケース。
高齢者はうつ感情に陥いりやすいと言われるが、こういった精神的な老化もその一因ではないかと言われている。
従って、「検査の結果が悪くなったら運動すればいい」とか「50歳になったら少しずつ運動を始めよう」と、問題を先送りにするのはお薦めできない。
いざというときには運動する気力もなく、悲観的になる一方なんてこともありうるからだ。
よく言われることだが、適度な運動は身体の老化を防ぐだけでなく、ストレスを解消して精神の疲れをいやす効果もある。
精神の老化を防ぐためにも、まだ気力が残っている今のうちから適度な運動をする習慣をつけることが大切だ。