原因は不明だが、薬による対症療法がよく効く この病気は、一般の人はおろか医師の間でもこれまであまり知られていませんでしたが、全国には200~500万人もの患者さんがいると推計されています。
性別では男性よりは女性に、年齢層では中高年に多くみられるものの、小学生や中学生といった年代でも発症する例もあるので、中高年以上の病気と限定することはできません。
不快な症状は脚を動かすと軽くなるので、脚をたたいたり、ベッドに脚をぶつけたり、寝返りを打ったりするようになります。眠りたいのをこらえて歩き回る人もいて、どうしても睡眠は不足しがちです。
どうしてこのような症状がおこるのか、はっきりしたことはまだ解明されていませんが、脳内の神経伝達物質ドーパミンの働きの低下や、鉄分の欠乏などが関係しているのではないかと考えられています。
そこで、現在行われている治療法は症状を抑える対症療法になり、パーキンソン病の治療薬や抗てんかん薬がよく効いています。 睡眠薬はかえって症状を悪化させるため、専門医の診断のもとに適切な治療を受けることが何より重要になります。