花粉症かどうかの検査は病院で
普通、風邪をひいた時に出るくしゃみは、せいぜい続けて3~4回ぐらいだが、花粉症の場合はそれこそ 7~8回、あるいは十数回続けて出る ことがある。こうなったら、「風邪かな?」ではなく「花粉症かな?」と疑ってみよう。
病院へ行くと、次のような検査方法で花粉症かどうかを見極めるのだ。
■花粉症の検査方法
鼻鏡検査鼻X線検査:鼻粘膜の状態を「鼻鏡」を使って、直接診るのが鼻鏡検査。
X線検査:副鼻腔炎、鼻中隔わん曲などを確認する。
こうした検査で、鼻炎の原因がアレルギーかどうかを調べる。スギ花粉症の約10%の人が副鼻腔炎を合併している。
鼻汁中好酸球検査:鼻汁を採取して、顕微鏡で好酸球の数を調べる。
好酸球は白血球の一種で、アレルギー反応が起こっている場所に、たくさん集まっている。多量に含まれていれば陽性。
眼科では、目やにや涙で同様の検査をする。
血清抗体検査:RAST法 MAST法 血液中にIgE抗体があれば陽性。
更に、原因となっている花粉の種類を特定する。ただし健康保険では、1回の検査で10種類までしか調べることができない。
皮膚反応テスト:皮膚に小さな傷をつけ、花粉エキスを腕に入れたり、注射することで皮膚反応を調べる。
15~20分後、20mm以上赤く腫れたら陽性。その花粉がアレルギー原因の可能性がある。
鼻誘発テスト:花粉エキスなどをしみ込ませた紙片(抗原ディスク)を鼻の粘膜に貼り、アレルギー反応が起こるかどうかを調べる。
くしゃみなど、花粉症の症状が出れば陽性。
しかし、市販されている抗原ディスクの種類が少ない。
眼に症状が出ている場合は、花粉などを直接、点眼して反応をみる「眼誘発テスト」がある。