ビジュアルイメージ
HOME > お知らせ > 健康ニュース > 一緒に対策を! 歯周病と骨粗しょう症 その3

一緒に対策を! 歯周病と骨粗しょう症 その3

とくに更年期女性は、カルシウムやイソフラボンの摂取を

 

 

 

 更年期以降の女性は、女性ホルモン(とくにエストロゲン)の分泌量が減少することで、骨密度が低下しやすくなります。

 

骨は、形成と吸収(破壊)をくり返す「骨代謝」が行われていますが、エストロゲンが減少すると、この代謝バランスが崩れ、骨の破壊が進んでしまうためです。

 

 骨密度の低下は、骨粗しょう症だけでなく、歯を支える歯槽骨の破壊にもつながり、歯が抜けるリスクを高めます。

 

 

 

 また、エストロゲンの減少は、炎症性サイトカイン(免疫システムの細胞から分泌される炎症に関係するタンパク質)やプロスタグランディン(ホルモン様物質)の異常産生を招き、歯周病菌によって生じた炎症を、さらに悪化させます。

 

 

 

  前述の調査結果やこれらのメカニズムから言えることは、とくに更年期以降の女性では、歯周病と骨粗しょう症は、予防においても治療においても、一緒に取り組んでいくほうが、有効であるということです。

 

 

 

 稲垣教授によると、「カルシウムを多くとるほど歯周病のリスクが低い」「カルシウムやビタミンDを十分にとっている人は、歯の喪失が少ない」「女性ホルモンを補うホルモン補充療法を受けた人は、全身の骨だけでなく歯槽骨の状態も改善した」といったデータが出ているとも言います。

 

 カルシウムは骨の構成成分、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する成分です。

 

私たちが骨粗しょう症や歯周病の対策として日常的にできることは、適度な運動を行い、栄養バランスのとれた食事を心がけることです。

 

 

 

 日本人の日常の食事で、とくにカルシウムは不足しがちな栄養素の一つなので、いろいろな食材から工夫してとるようにしたいものです。

 

また、女性ホルモンのエストロゲンによく似た作用をする成分にイソフラボンがあり、これも食事からとることができます。  

 

 

 

 

●カルシウムを多く含む主な食品 牛乳、乳製品(ヨーグルト、チーズなど)、小魚、大豆、大豆製品、緑黄色野菜など  

 

●イソフラボンを多く含む主な食品 大豆、大豆製品(納豆、豆腐、きなこ、豆乳、みそなど)

RSS・ATOMフィードはサイトの更新をリアルタイムに通知してくれる便利なツールです。