カラオケといえば、かつてはサラリーマンが接待で利用することが多かったものですが、気軽に入れるカラオケボックスが増えたこともあり、今や小学生から高齢の方まで、年齢や職業に関係なく、多くの人がカラオケを楽しんでいます。
こうしてカラオケが身近なものになる一方で、カラオケが原因のポリープが増え、問題になっています。
無理な発声によって声帯を傷め、しわがれ声になってしまうのです。
声は、声帯というのどの奥にある2本の帯が振動し、触れ合うことによって発声しています。
声帯の振動回数は、普通の会話でも男性で毎秒100回以上、女性で200回以上もありますが、歌うときはこれが大幅に増えるため、声帯の粘膜に負担がかかってポリープができやすくなります。
こうして、カラオケが原因でできるのが「カラオケポリープ」です。
ポリープには、大声を出したときなどに声帯粘膜が傷ついて炎症や内出血をおこしているタイプと、声帯粘膜が長期にわたって過剰にこすれ、ペンダコのような硬いものができる声帯結節があります。
こうしたポリープができると、声がしわがれる、のどがイガイガしてスッキリしない、声を出しにくくなる、高音や裏声が出ないといった症状がおこります。
こういう症状に悩むカラオケポリープの患者が増えているのです。
原因は曲の選び方や歌い方にもあります。