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AED(自動体外式除細動器)の使い方

野球の試合中に倒れた高校生が、心臓マッサージのための胸骨圧迫とAEDによる救命処置で、脈拍と呼吸が戻ったというニュースが話題を呼びました。

 

 

病院や公共施設などで、目にすることが多くなってきたAEDの使用方法について、埼玉医科大学総合医療センターの輿水健治先生にお話をうかがいました。

 

2004年から一般の人も使用が可能になった


 突然、目の前で人が倒れて呼吸が感じられない、こんなときにはパニックに陥りがちですが、落ち着いて適切な処置ができれば、助かるケースもあります。

 

AEDとは心臓が心室細動という不整脈により心停止状態に陥ったときに、電気ショックを与えて正常に戻す(除細動)機械です。

 

 コンピューターが内蔵され、心臓のリズムを調べて電気ショックが必要かどうかを判断してくれるので、一般の人でも安心して使用することができます。

 

音声案内に従って適切に処置をすれば、安全に除細動を行うことができます。消防署や赤十字などが実施している講習会を受けると、より効果的な処置ができるでしょう。

 

 周りの人は、119番通報して救急車を呼ぶ、救急車が到着したら誘導するなど、一刻も早く救急隊員が到着できるよう手助けしましょう。


(1) 倒れている人に意識がなく、呼吸が感じられなければ人工呼吸と心臓マッサージのための胸骨圧迫を行う(胸骨圧迫だけでもよい)。AEDの手配と119番通報をする。

 

(2) AEDが届いたらすぐに電源を入れ、音声ガイダンスの指示に従ってパッド(電極)を胸に貼り付ける(位置は図示してある)。

 

(3) AEDが電気ショックの必要性を自動的に判断する(倒れている人に触れていると、誤作動する可能性があるので、誰も触っていないことを確認する)。

 

(4) 電気ショックが必要な場合は、「ショックが必要です」というメッセージが流れ、充電が始まる。

 

(5) 充電されたら点滅しているショックボタンを押す(感電する危険があるので、倒れている人に触れない)。ショックを与えた後は直ちに胸骨圧迫を開始する。

 

(6) 「ショックは不要です」というメッセージが流れたら、患者に触れて呼吸や脈を確認する。ない場合は再び胸骨圧迫と人工呼吸を行う。

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